2021年02月28日

鮮血を見る

 今日は作品のための写真を撮りに歩き回った。自転車でと考えたが、やはり歩いた方が感覚が敏感になる。近くにある川をどんどん海へ向かって歩いた。遊歩道が荒れ流れ着いたであろうゴミも目立つ。海へ近付いていくが、おそらく干潮なのか水位が低く泥が見え、匂いもする。しかし、こんな決して美しい自然でもないところでも様々な野鳥が生息している。たくましいものだ。より一層、自分の感覚が敏感になっていくのだが、なかなか一人にはならない。こんな所まで誰も来ないだろうと思っていたが老夫婦が歩いていたり、今にも倒れそうな老人がジョギングをしていたり、なかなか無人にはならないものだ。そう思いながらいよいよ行き止まりまできた。風が冷たくなり、もうすぐそこに海が見えている。そんな所に、自転車が2台停めている。捨てているような古いものではなく、さっき誰かが乗ってきたような新しさだ。辺りを見回しても誰もいない。橋の下のコンクリートの所に、血のようなものがある。近寄ると、結構な量の鮮血で、肉片のようなものも。ゾッとしたが、辺りには大きなウロコが散らばっていたので、おそらく誰かがボラかなにかを釣り上げ締めた後なのではないかと思った。とはいえど、こんな人気の少ない河口で一人で歩いていて血を見ると恐怖を感じる。犯罪に巻き込まれるのではないかという恐怖。しかし、その恐怖がより一層自分の中の感覚を敏感にさせてくれた。
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posted by nagahara at 17:36| 日記